今年度のプール授業は9月13日までなのであと少しで終わりますが、この度、PTAは今年度のPTA予算より、学校のプールに日除けを仮設置しました(今年度は安全性確認のため、一部仮設置とし、来年度より本格設置予定です)。8/31~9/8にかけて延べ約25名の保護者有志の絶大なるご協力を頂き、合計約70時間かけて今年度予定していた作業を実施しました。今回の日除け設置の利点と意図は以下になります。
1. プールに日除けを設置する事により、プール授業の開催可能日が増える。
学校のプール授業はいつでもできるわけではありません。水温+気温が50℃以上、かつ気温が水温より高いことが必要ですが、上限温度目安として水温+気温が65℃以上の時には学校のプール授業には適さないという判断に、さらに水温が中性温度(33℃から34℃)より高い場合は、水中でも体温が上昇するため、水泳指導を中止するようにするなど、実は細かいルールがあります(出典元:足立区ホームページ、文部科学省ホームページなどより)。最終的には学校の判断になるようですが、近年は暑すぎてできない、という事が多くなりました。プールに日除けを設置することで、気温と水温の上がりすぎを避けられるので、プール授業の開催日が増えることが期待されます。
2. 紫外線による悪影響の軽減
紫外線はビタミンDの生成に必要なことから、紫外線を浴びる必要はあります。しかしながら、強い紫外線に当たりすぎることで、皮膚や目には悪影響もあります。具体的には過度な紫外線は皮膚に対してはシワやシミ、目に対しては白内障をもたらす原因の一つといわれています。そして、紫外線による悪影響の怖いところは、紫外線への耐性が個人個人で異なるため、何十年もあとに症状が出ることがある、というところです。プールの日除けは足立小の先生・児童の将来を守るために役に立ちます。
3. 塩素の分解を防ぐ
プールの水は、感染症の予防など、プールの衛生管理のため、塩素系の消毒剤による消毒を行っています。ところが、この消毒に必要な成分は紫外線に弱いことが知られています。学校環境衛生基準では、有効成分である遊離残留塩素濃度は、0.4 mg/L 以上であること、また 1.0mg/ L 以下であることが望ましいとされており、必要な濃度を維持するためにも過度な紫外線は防いだ方が良いと思われます。
4. 足立小の児童全員に恩恵がある
プールの授業開催日が増え、過剰な日焼けからも守られる、これは足立小の児童全員にもれなく恩恵があることになります。プールへの日除け設置の一番のポイントはここですね。
5. 来年度以降も使用できる
今年度は暑さの最盛期を過ぎてはいますが、今回の日除けは来年度以降も継続して使用できます。このことも考慮し、学校側とPTA本部とで議論を重ねた結果、日除けを設置することとなりました。ただし、今年度は両端だけの設置として試験運用として利用していただき、その結果も踏まえて来年度は全面的に設置する予定です。