直前のブログで紹介しましたが、9月8日未明は皆既月食が観察できる日でしたが、皆さんは観察できましたでしょうか?
という私は、23時ころに仮眠をしようとウトウトし始め、気づいたら2:30。ちょうど皆既食が始まったくらいの時間に奇跡的に覚醒しました。慌てて撮影機材をセットしつつ、空に薄く光る赤い月を観察しました。それから時々時間を空けて皆既食の終わりから部分食の終わりを観察しました。
暗闇に、うっすらと赤く光る月。天文学がまだ発達していなかった大昔、人々は「いつもの月がいつもと違って見える」この皆既月食を、悪いことが起こる前兆ではないかと考えることもあったそうです。今回月食を観察していて、大昔の人がそのように思ったのも納得してしまいました。そして、きっと怖かっただろうな、と思いました。
さて、観察できる時間が真夜中の平日でしたので、観察できなかった方が多数かと思いますので、以下に当日の様子を紹介します。
まずは9月8日 3:30の様子です。食の最大(3:12)を過ぎたところです。月が赤く見えるのがわかります。写真はかなり明るくしています。

まだ暗くて見づらいので、より明るく補正し、さらに拡大してみます。

9月8日 4:04頃の様子です。食の終わりの3:53から10分ほどで、左上から明るくなって、いつもの月が戻り始めています。いつもの月の部分と皆既食の部分の明るさの差が解っていただけるかと思います。

9月8日 4:27頃の様子。いつもの月に戻りましたが、右下は何かの陰に隠れてしまいました。家の屋根などの人工物だったかなと思います。

紹介記事にも書きましたが、次回の皆既月食は僅か半年後の2026年3月3日に観察できます。またしても平日ではあるのですが、20時台に観察できます。今から楽しみですね。