2024年6月21日(金)、気象台は関東甲信地方、東海地方、近畿地方の梅雨入りしたと思われる、と発表しました。この発表は、平年より2週間以上も遅く、史上3番目に遅いのだそうです。気象庁のホームページで調べてみますと、2007年と1967年は6月22日ころの梅雨入りとなっており、これに次ぐ記録という事のようです。そして、6月21日は夏至でもありました。学校生活ではプール指導が始まり、楽しみにしている夏休みも、1か月でやってきます。
出典(気象庁):https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/kako_baiu09.html
夏至と言えば、一年の中で最も昼間の時間が長い日ですね。夏至についてこれまであまり気にしたこともなかったので、ちょっと調べてみました。
・食べ物や習慣
夏至の真逆である冬至はカボチャを食べて柚子湯につかる、そんな伝統がありますが、夏至は何があるのでしょう?なんと、全国的には特にないそうです。諸説あるようですが、「夏至のころは農家にとって田植えなどの農作業に忙しく、それどころではなかったから。」というのがその理由の一つとして考えられるのだそうです。
・昼間の時間が一年で最も長い
昼間の時間が長いというのはどういうことなのでしょうか。日が長いという事は、一年で最も早く日が昇り、また、最も遅く日の入りする日なのだろうと、なんとなくそう思っていました。
ところが!そうではありませんでした。
2024年6月10日から2024年7月1日までの日の出と日の入り時間と、昼間の時間は以下になります。
出典(カシオ計算機株式会社):https://keisan.casio.jp/exec/system/1236677229
2024年の場合、最も日の出が早いのは6月12日と6月13日の4時23分58秒。もっとも日の入りが遅いのは6月28日と6月29日の19時01分28秒だそうです。そして、最も昼間の時間が長い夏至が、ちょうどその間くらいの6月21日。6月21日の日の出は4時24分52秒、日の入りは19時00分42秒。それぞれ1分程度ずつ短いのに昼間の時間は長い。さて…どういうことなのでしょうか?
…表を見てもよく解りません…。
2024年の場合、夏至は前後の日に比べて、わずかに1秒長いという事は気づけました。一年で最も昼間が長いといっても、そのくらいなんですね。
しかし、夏至の日の昼間が長くなる理由がよく解らないので、日の出と日の入りの時間をグラフにしてみました。
すると大発見。日の出と日の入り時間の変化は、直線ではなくカーブしていました。もっと直線で変化しているものと思い込んでいました。そして、そのカーブの曲がり具合は、日の出・日の入で結構な違いがありました。この曲がり具合の違いと、グラフの最大値・最小値の日付の僅かなズレが、今年の場合は6月21日が夏至になった理由なのですね。
皆さんの気になることは何でしょうか?気になったことを調べてみると、面白い発見があるかもしれません。皆さんもいろいろ調べてみましょう!