今年も、1・2年生・ひまわり学級(低学年)は荒川での授業がありました。2年生はカニ獲り、1年生は土手探検でしたね。私も最近の荒川が気にはなっていましたが、授業の時のボランティアは仕事で参加できなかったので、干潮と晴天が重なった別日に行ってきました。
今回行ってみたのは千代田線と千住新橋の間の岩場の、ワンドと呼ばれるところの岩場です。授業でもこの辺りに行ったそうです。ワンドとは川の本流と繋がっているものの、岩や石、砂などの構造物に囲まれて池のようになっているところを指します。一般的に、ワンドは水深が浅かったり、構造物が複雑な場合が多く、大型の魚など捕食者が入ってくることが難しいです。そのため、水辺の生物の繁殖や生育のために、非常に重要な場所になります。さらに、今回訪れたワンドは、海の満ち引きで水が入れ替わるので、生物にとって、とても良い環境と言えます。
そんなワンド前の岩場を覗くと、多くのカニが。なかなか警戒心が強かったのですが、辛抱して動かずに待っていると、徐々に姿を見せてくれました。あとで調べてみると、甲羅・ハサミ・脚の特徴から、クロベンケイガニのようです。いろいろな岩場の隙間を探してみましたが、皆この種類のようでした。


少し水たまりのところを見ると、魚がいました。どこにどんな魚がいるか、わかりますか?
ヒント:魚の生活史としては、春に生まれ、冬から春にかけて産卵したら死んでしまいます(そのような種類は年魚と呼ばれます)。食材としては天ぷらの材料として重宝され、特に江戸前の天ぷらとしては高級なネタです。非常にポピュラーな魚なのですが、とても鮮度が落ちやすいため、鮮魚店にはまず並びません。鮮度の関係で活き魚で流通させることが多いのも、鮮魚店に並べづらい理由かもしれません。そのほかでは、写真よりももう少し大きくなった稚魚は、佃煮の材料としても人気が高いです。
答えは最後に。

この日はもう一つ、発見がありました。なんと、天然の湧き水です。気付かなければそれまでだと思いますが、気づいてしまうと何か所も湧いていることに気付きます。
河川敷はもちろん、街中のちょっとした舗装されていない地面からしみ込んだ雨水が循環している証拠を見つけて、まだまだ東京も捨てたもんじゃない、と嬉しくなりました。
このような湧水は今に始まったわけではないはずで、ひょっとしたら荒川(荒川放水路)を掘っているときも湧いていただろうと思うと、当時の工事に携わった先人たちはさぞかし大変だっただろうと思いました。そして、湧水があまりにきれいな水だったので、いまでも河川敷を掘ると使用可能な井戸が出来るのかな?災害時には湧き水周辺を深く掘れば、きれいな水の給水ポイントとして使えるのかな?(干潮の時しか使えないのが欠点)など、いろいろと考えてしまいました。


さて、話を戻して正解発表です。正解は、マハゼでした。赤丸で示したところにいます。さらにここには植物がいます。青枠の植物はオオカナダモ(という名前の通り、外来種)という植物だろうと思います。黄枠の植物はセキショウモでしょうか?どちらもアクアリウムでよく使われるので、ここまで流れ着いたのでしょうか。
黄枠の植物、まさかのアマモだったら嬉しいのですが…もしもアマモだとすると貴重な発見かもしれませんが、アマモはもう少し海に近くないと生息できないように思うので、やはりセキショウモなのでしょうか…。もう少し、現場で観察すればよかったですね。思うことがある方は、「問い合わせ」から、是非ご連絡ください。

最後にひとつ。荒川に限りませんが、水辺へ行きたいとき、児童の皆さんは、必ず大人と一緒に行ってくださいね。水辺は、大人ですら危険なところがたくさんあります。
