足立区立足立小学校PTA

節分が過ぎ、季節は春へ

2025年2月2日は節分でした。多くが2月3日になることが多い節分ですが、今年は2月2日でした。これから先、2057年まで4年ごとに2月2日になるそうです。節分が2月2日だった年を振り返ると、前回は2021年ですが、その前となると、1897年(明治30年)となるのだそうです。随分と開きましたね。ということで、4年ごとに節分が2月2日になる2021~2057年はとても例外的な暦と言えるようです。

節分には、「季節を分ける」という意味があります。2月3日は立春ですので、節分を過ぎた今は、まだ肌寒いですが暦の上では春です。そして、節分というと2月のイメージですが、実際は年4回あります。つまり、立春、立夏、立秋、立冬の前日の4日はそれぞれ節分です。それでも、何かのイベントがあったりするのは春の節分のみです。日本の生活にとって、やはり春は重要だったということかもしれません。

さて、先日の節分では、小学校近隣の神社で節分祭が行われ、福男によるお菓子撒きもありました。校長先生が大人気でした!近隣のいくつもの神社で行われているイベントですが、全国的なものかというと、そうではないようです。調べたところによると、東海地方では盛んにおこなわれているそうです。

このような地域性のあるお菓子撒きが、足立小近隣の神社で節分祭として行われるようになった経緯はわかりません。それでも、近隣出身の方に確認したところによると、40年くらい前にはすでに行われていたそうです。楽しいイベントなのに、全国的なものではないという事実に驚いたのでありました。

節分で驚いたことといえばもう一つありました。節分での人間側の武器でもある鬼打ち豆ですが、これは当然煎った大豆と思っていました。ところが、地域によっては大豆ではなく落花生を鬼打ち豆にする地域もあるのだそうです。具体的には北海道~東北地方、新潟県、宮崎県、鹿児島県です(長野県も落花生という資料もあります)。

理由としては、北海道、東北地方、新潟県は雪が多い地域なので、大豆を撒いてしまうと雪の中に埋もれてしまうので、大きい落花生の方が拾いやすい、殻付きの方が衛生的などといった理由で変わっていったと考えられるのだそうです。一方、宮崎県と鹿児島県は落花生の生産地があり、落花生が安かったという理由があるそうです。

そうなると、落花生の一大産地である千葉県は、なぜ落花生ではないのか?という疑問が残ります。この理由はいろいろ調べましたが全くの不明です。謎は謎のまま、とっておきましょう。

当たり前だと思ったいること、常識だと思っていること、それらが崩れることは、新たな発見につながりますので、面白いものですね。日常の「当たり前」は、他の地域ではどうなのか、他の国ではどうなのか、調べてみてもいいかもしれませんね。

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